秋の叙勲で元プロ野球選手の長嶋茂雄さんらに授与されました。

子供のころに「勲章」といえば遠い世界の話でしたが、齢50も過ぎますと身近な方の叙勲も多くなってきます。
今回も、弊社と取引があり滋賀県トラック協会の会長である方が滋賀県では最高位の勲章を授与されました。
とても喜ばしいですね。

しかし通産省の工業技術院長の飯塚元院長のように、叙勲がプライドとなり罪を認めず禁固刑となってしまったのですから複雑な思いもします。
秋の夜長ですが読書してますか?
文化勲章にちなんで一冊の本を紹介します。

城山三郎著「落日燃ゆ」という元総理大臣の広田弘毅を描いた歴史小説です
そもそも文化勲章はそれまで軍人や役人などしか受勲資格がなかったのを「民間人にも」ということで昭和2年に当時の首相である広田弘毅が設定したものです。
その広田は東京裁判で絞首刑となったA級戦犯の中では唯一の文民(他は軍人)
でした。作品には戦争に抗うも戦争へと突き進まざるを得なかった広田の心情が描かれています。「自ら計らわず」を信条としていた彼の生涯は石屋の倅から外交官を経て一国の首相、そして戦争犯罪人となり処刑されるまでの波乱に満ちた人生が描かれていますので是非一読を。