石油価格の高騰に加えロシアのウクライナ侵攻で様々な影響がじわりじわりと出始めているそうです。
石油精製品であるゴムや、ケミカル製品などは当然のことですが、ベアリングなどの軸受けなども影響がでています。
ベアリングは「産業のコメ」といわれ年間4000億円の市場を形成しています
2011年にベアリング4社(日本精工、NTN、不二越、ジェイテクト)がカルテルの疑いで公正取引委員会から強制捜査されてから10年たちますが、自社で価格を決めることは本当に難しいのではないでしょうか

ベアリング業界の闇は深くカルテルは40年以上前からつづいていました。この4社で市場の8割のシェアをもっているのですが
2000年以前はベアリング価格表に「カルテル価格」と堂々と記していました
考えてみれば、製造方法も違い、原料の仕入れ価格もちがう4社が同規格のベアリングが同じ価格で定価設定する
事自体がおかしなことですね。
ジェイテクト(旧光洋精工)がトヨタ自動車系の会社となったことでコンプライアンスを重視せざるを得ず自らが申し出て発覚したのが前回の強制捜査でした。
値上げの度に、各社の定価表をみくらべてみるのも面白いかなとおもいます。