2022年08月05日

ジョニーファメションが亡くなりました。

ジョニーファメションがお亡くなりになりました。
といっても一般の方には知られていませんよね。
私のようなオールドボクシングファンには、とっても懐かしく、憎たらしい存在でした。
ボクシングで日本人として初の二階級制覇をされたファイティング原田が当時世界では誰も
成しえなかった三階級制覇を目指して対戦したのがこのジョニーファメションでした。
現在と違い当時はいわゆる「ジュニア」というクラスが無く、原田もフライ、バンタムそしてフェザー級のタイトルを狙っていたのです。
さて、試合前の予想は3−1でファメション有利。この時代のシドニーには、ボクシング・コミッションなるものは存在していない。採点はレフェリー1人による”英国式”で、そのレフェリーは元世界フェザー級王者・ウィリー・ペップ(米)。

アウトボクサー・ファメションを追い掛け回し、3度のダウンを奪った原田選手。14回のダウンは特に強烈で、とっくにカウント・アウトのはずが、1人で立っていられない王者をレフェリーがささえ時間稼ぎをする有様。試合再開後すぐに終了ゴング。


試合終了と同時に両者の手を上げたレフェリー・ペップ。結果は引き分け。呆然とレフェリーを見つめる原田選手の顔が悲しそう・・・。コミッション代わりの警察隊がジャッジ・ペーパーを確認すると、あろう事かファメションの勝ちに。リングをおりかけていた王者が呼び戻され、勝利者宣言。しかし観衆は、激しいブーイングで王者を迎えた。
10008692035.jpg
最初は71−71。確認後70−69。15回戦の5点法採点。3度のダウンを奪っている。なぜ王者が70?ペップ氏の採点、ダウンを奪ったラウンドも全て5−4だった。まさにむちゃくちゃな判定基準により、日本人初の3階級制覇の偉業達成は幻に・・・。
10008692036.jpg
posted by はまちゃん at 07:01| Comment(0) | 日記